転職フェアって何をするの?イベント内容と参加すべき人
目次
転職フェアはどんなイベント?
転職フェアは、転職者向けの大規模な合同企業説明会です。
大手の転職サービス各社が顧客へのオプションとして開催しており、DODAやマイナビなど大手が主催しているケースが多いです。その他では、都道府県などの自治体が開催している場合もあります。
イベントの中心となるのは、企業ブースでの会社説明です。
出展企業はそれぞれ自社ブースにて会社説明を行い、参加者は興味のある企業のブースに自由に移動することができます。
多くの企業が出展するので、1日で沢山の企業の採用担当者に”会って直接話しを聞ける”ことが最大のメリットです。
企業ブースの他、会場には、転職関連のセミナーや講演会が実施されていたり、キャリア相談コーナーや資料配布ブース、履歴書用の写真撮影コーナーなど転職活動を支援するブースが用意されていたりすることが多いです。
また、イベントには、業界や職種を問わず多数の企業が出展する「大型転職フェア」、IT・Web業界や営業職など特定の業界・職種に絞って行われる「特化型転職フェア」、オンラインでの配信やWeb会議ツールを利用した「オンライン転職フェア」などの種類があります。
転職フェアは内定につながるの?
転職フェアがどんなものかわかったところで、気になるのは、実際に内定につながるかどうかですよね。
ズバリお答えすると、転職フェアは内定につながります!
転職フェア.jpが行ったアンケート調査によると、転職フェア参加者の3人に1人が、フェア参加企業からの内定を獲得していることが分かります。
転職フェア参加企業は人材を強く求めている場合が多いのです。
一方で、転職フェア参加企業は求人数が多いが求人の質そのものはいまいちという意見を耳にすることがあります。
しかし、実際には内定者の約6割がフェア参加企業に転職を決意しているという調査結果が出ており、そうした印象が誤りであることが分かります。
どんな人が参加すべき?参加に年齢制限は?
参加者の3割が内定を獲得しているという調査結果は、転職フェアが転職の有用な手段であることを十分に示していますが、同時に参加すれば誰でも内定を得られるわけではないということも示しています。
転職フェアの特徴を踏まえて、転職フェアがどのような人におすすめなのかをご紹介します。
参加に年齢制限はないが、20代が有利
一部の特化型フェアを除き、転職フェアには参加者の年齢に制限はありません。
ですが、20~30代の方がターゲットになっていることが多いです。
実際に、参加者を年齢別にみると、20代の参加者が多くなっています。
企業もそのことを理解して参加を検討するため、若手人材を募集している企業が集まるのです。
それゆえ転職フェアで求人を探すうえでは、20代、特に第二新卒の方が有利といえます。
とはいえ、30代の参加者でも内定を獲得している方は少なくありません。
下記のような条件に当てはまる方は世代を問わず、参加をおすすめします。
- 初めて転職活動をする人
- 異業界・同職種への転職を考えている人
- 目当ての企業がある人
初めて転職活動をする人
初めての転職活動で、勝手がわからないけれど、キャリアに関することは家族や友人にも話しにくく、結局何もできずにいるという方も多いのではないでしょうか。
転職フェアでは、企業ブースだけではなく、転職セミナーを開催していたり、プロのキャリアアドバイザーやコンサルタントが無料で相談を受つけていたりします。
履歴書の書き方や求人の選び方など、転職活動の基本から丁寧に指導してもらえるのは、大きなメリットです。
また、企業の採用担当者と直接話ができるので、「実際に企業は転職者に何を求めているのか」をイメージできる点も魅力です。
はじめての転職活動で何をすればいいのか分からないという方や、いくつかの企業に応募はしたがどこも書類選考で落とされてしまうという方は、転職フェアで担当者の声を聞いたり、キャリア相談コーナーを活用したりすることで、今後の活動の筋道を立てることができるはずです。
異業界・同職種への転職を考えている人
転職活動は現職を退職する前に行う方が多いのですが、働きながらでは、なかなか転職活動に時間を割けません。
短い時間での情報収集では、しっかりと選考したつもりでも、知らず知らずのうちに候補となる企業や業界が自分の既知の範囲に偏ってしまうものです。
特に未経験の職種・業界に転職する場合は、調べられる範囲には限界があります。
転職フェアは、多くの企業が集まるため、自分の知らない企業や仕事を見つけるきっかけになります。また、一度に多くの企業の話を聞けるため、時間的な効率も良いです。
どんな業種にしようか迷っていたり、ざっくりとしか決まっていなかったりする方は、転職フェアで、情報収集を行うのがよいでしょう。
目当ての企業がある人
目当ての企業が出展している転職フェアを見つけた場合は絶対に参加するべきです。
応募書類では、その会社の特徴に触れつつ志望動機を述べた方が良いといわれていますが、通常その手の情報収集はウェブに頼るしか無く、ありきたりな表現になってしまうことも少なくありません。
ですが、転職フェアなら会場で採用担当者や現場責任者と話ができるので、ウェブ上では拾えない情報を直接聞くことができます。
これは非常に大きなメリットです。こうした機会があったなら絶対に見逃してはいけません。
また、転職フェアの企業ブースでは、その場で面接・選考に入ることもあります。
実際に、フェア参加者の63%(フェアで内定を得た方の88%)は、フェア当日に1次面接を経験しているか、1次面接の日程調整をしているというデータもあります。(3人に1人が内定。転職フェア参加者の”採用状況”に関するアンケート調査結果)
情報収集の場としても、選考過程の最初のステップとしても最高の場所といえますので、目当ての企業が出展している転職フェアを見つけた場合は見逃さないようにしましょう。
転職フェアはどうやって探せばいい?
では、転職フェアという参加したいというときに、どのようにイベントを探せばいいのかをご説明します。
最もフェアを見つけやすいのは、当サイト(転職フェア.jp)のような「各社の転職フェアの情報を掲載しているサイト」を参照することです。
転職フェアを開催する企業は複数ありますので、すべての企業のHPを定期的に確認して、フェアを探すのは大変です。「各社の転職フェアの情報を掲載しているサイト」を利用して効率的にイベント情報を見つけましょう。
また、地方自治体が主催している転職フェアのなかにはメディア戦略が弱く、こうしたサイトに取り上げられないイベントも存在しますので、お住いの地域の自治体のHPは確認しておくとよいでしょう。
事前登録しておくと当日スムーズに参加できる
転職フェアのイベントページを見ていると、どのイベントでも「事前登録・エントリー」のボタンがあります。
こうした事前登録は面倒に思われるでしょうが、事前に済ませておくことを強くおすすめします。
多くの転職フェアでは、入場時に受付で氏名や年齢など簡単な登録を行いますので、大規模なフェアでは受付が長蛇の列になることもあります。
事前登録をしていれば、入場時のこうした登録が不要になりますので、一部のイベントでは事前登録は、並ばずに入場できようになっています。
また、選考を希望する場合は企業ブースで書類の提出を求められます。
その際にその場で事前登録をしていなければ、その場で記入することになります。
ここで提出した書類はそのまま履歴書として、後の選考でも確認されるものですので、混雑した会場で焦りながら書くのはお勧めできません。
QUOカードなどの来場特典を受け取れる場合もありますし、せっかくのフェアでの時間を有効に使うためにも事前登録は必ずしておきましょう。